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自己紹介文

   ~「ケセン語訳聖書」のウェブログについて~
 岩手県の沿岸南部にある「大船渡市」は海・山・川の三拍子そろったリアス式海岸の景勝地。ここは気仙地方と呼ばれ岩手県の中でも温暖な地で、独特の文化を育んできました。
 この気仙地方で少年時代を送った山浦玄嗣さんは、少年時代、「気仙の言葉で気仙の人に自分の好きなイエスの話をすれば、きっとみんなイエス様のことが好きになってくれるはずだ。大人になったら聖書を気仙の言葉にしてその夢を実現しよう!」と誓いました。なぜならば当時の聖書は、東北の在に住む人々にとってとても理解できるものではなく、まるで“外国語のような日本語”で書かれていたからです。
 山浦少年は長じて気仙の言葉を研究し続け、1986年大船渡に戻り山浦医院を開業。1989年、「ケセン語入門」という気仙の言葉の文法書を著しました。そしてその後2000年に「ケセン語大辞典」を著しました。文法書と辞典を作り上げた後、いよいよ長年の夢であったケセン語の聖書に取りかかったのです。
 山浦さんがふるさとの言葉「ケセン語」での聖書翻訳に心血を注いだのには日本語としてはまだまだこなれていない現在の聖書の翻訳への一つの「問題提起」という側面もありますが、それともう一つには長い間“ズーズー弁”と蔑まれてきた東北の言葉の復権という意味もあります。東北の言葉の置かれた状況は、ちょうど2000年前のガリラヤの状況とよく似ています。エルサレムから北に遠く離れていた彼らは、ユダヤの正統派ユダヤ人からは半分異邦人の血が混じったうさんくさい連中だと思われていました。そして訛りがひどいガリラヤの人は、聖歌の先唱や聖書の朗読が禁止されたといいます。
 さて、イエスが宣教活動したガリラヤ湖周辺を気仙地方に置き換えるとおもしろい相似性があります。イエスは大工だったといいますが、この気仙地方は昔から「気仙大工」という腕のいい大工がたくさんいるところです。気仙大工は全国に出てたくさんの神社仏閣・民家を建ててきました。今でも大工さんが多く、私の義父も大工として昭和30年代~40年代、毎年弟子たちを引き連れて北海道で仕事をしておりました。
 そしてさらに、この気仙地方は南三陸に面した豊饒な漁場を持ち、入り江毎の文化を持った漁師たちの生活が営まれてきました。
 このように2000年前のイエスの活動の場を現在の日本に置き換えるのに気仙地方ほど似つかわしいところがありません。
 そこでこのウェブログでは、大船渡市周辺(気仙地方)を中心広く東北の風土や歴史を理解していただけるよう情報発信したいと考えています。それによって、気仙の言葉を話すイエスが「ケセン語訳聖書」の中ではなく、今現実の気仙の中に生きていることを皆さんとともに感じることができればと思っています。そしてもちろんイエスはあなたのそばであなたの言葉を話してあなたとすぐそばにもいらっしゃるのです。

 青白い顔で標準語を話すイエスではなく、それぞれの地域の言葉で温かく力強く語るイエスを全国の皆様とともに共有したいと考え、ケセン語訳聖書の出版元であるイー・ピックスのホームページとは別にウェブログをつくり、読者同士の交流の場にしたいと考えたのです。このウェブログは皆さんが作る21世紀のイエスの世界です。どうぞこの世界をあなたも一緒につくってゆきましょう。(イー・ピックス代表 熊谷雅也)
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