■「ケセン語訳聖書誕生物語」第13話
■「ケセン語訳聖書誕生物語」第13話
【全巻予約の販売戦略~テープのプレゼント】
「ケセン語訳聖書はイー・ピックスが企画出版した初めての出版物です。」とお話しするとみなさん驚かれます。1册出版するだけでも大変なのに、半年おきに4巻出版するなんて今考えてもとんでもなく向こう見ずな話です。よくも、4巻目まで出版できたものだと思います。
1巻目は勢いで出版できます。義理で買ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。しかし、6000円近い金額の本を、出版の度に義理買いしてくれる人はいません。内容の素晴らしさに加え、4巻すべてを売り尽くす戦略が必要になってきます。しかし、企画出版に手慣れ、販売ルートが確立している出版社ならばともかく、全く出版経験のないイー・ピックスができることといったら限りがあります。そこで考えたことは「非売品のテーププレゼント」でした。「先着500名様限定で、全四巻予約の方に山浦さんの“非売品”のテープを差し上げる」というものです。 第2巻目の「マルコ」の中に、全巻予約用のハガキを入れることにしました。このハガキで全巻予約してくださった人には「ルカ」を発送するときに、一緒にテープを送ることにしたのです。このテープは「ケセン語訳聖書の世界」というタイトルのテープで、山浦さん自ら、ケセン語訳聖書を作ろうとした動機や、ギリシア語の原点から翻訳することによって見えてきた、これまでの聖書翻訳の問題点などをわかりやすくお話ししたものでした。
幸いにもこの予約キャンペーンは当たり、「マルコ」の販売で300セット以上、「ルカ」の販売の時点で500セットの予約をいただくことができたのです。各巻3000册の出版に対して、確実に500セット売れる見込みをつけることができたのは本当に心強い限りでした。
第11話で書いたように第2巻目の「マルコ」出版の際には薄氷を踏むような経験をしたのでしたが、その「マルコ」は順調な滑り出しで売れていました。そしてこの「マルコ」の出版に合わせるように関連本が2冊出版されました。1冊はキリスト新聞社から出版された「ふるさとのイエス」。もう1冊が女子パウロ会から出版された「父さんの宝物」です。「ふるさとのイエス」は、山浦さんの聖書翻訳の仕事がとてもわかりやく書かれており、これまでの聖書からはどうしても理解できなかったことがストンと腹に落ち「目からうろこが落ちました」と何人もの読者から感動の声をいただいた名著です。この本の出版はケセン語訳聖書への理解を助け、販売促進に大いに役に立ちました。 また「父さんの宝物」は1987年、女子パウロ会から初版が出版され、1万数千部も既に売れたベストセラーです。絶版になっていたこの本を、ケセン語訳聖書出版を機に女子パウロ会が再版したのです。ケセン語訳聖書の訳者である山浦玄嗣さんのバックボーンとなる少年期から青年期の話、そして結婚して8人の子どもたちと織りなす家族生活の様子が生き生きと書かれており、ケセン語訳聖書を出版しようとするその心情を理解するのにこれほど適した本はないのです。
この2冊の本により、ケセン語訳聖書への読者の理解はよりいっそう深まり、山浦さんの地道な講演活動とあいまって、ケセン語訳聖書は次第に口コミで売れ始めるようになってきました。(続く)
「ケセン語訳聖書はイー・ピックスが企画出版した初めての出版物です。」とお話しするとみなさん驚かれます。1册出版するだけでも大変なのに、半年おきに4巻出版するなんて今考えてもとんでもなく向こう見ずな話です。よくも、4巻目まで出版できたものだと思います。
1巻目は勢いで出版できます。義理で買ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。しかし、6000円近い金額の本を、出版の度に義理買いしてくれる人はいません。内容の素晴らしさに加え、4巻すべてを売り尽くす戦略が必要になってきます。しかし、企画出版に手慣れ、販売ルートが確立している出版社ならばともかく、全く出版経験のないイー・ピックスができることといったら限りがあります。そこで考えたことは「非売品のテーププレゼント」でした。「先着500名様限定で、全四巻予約の方に山浦さんの“非売品”のテープを差し上げる」というものです。 第2巻目の「マルコ」の中に、全巻予約用のハガキを入れることにしました。このハガキで全巻予約してくださった人には「ルカ」を発送するときに、一緒にテープを送ることにしたのです。このテープは「ケセン語訳聖書の世界」というタイトルのテープで、山浦さん自ら、ケセン語訳聖書を作ろうとした動機や、ギリシア語の原点から翻訳することによって見えてきた、これまでの聖書翻訳の問題点などをわかりやすくお話ししたものでした。
幸いにもこの予約キャンペーンは当たり、「マルコ」の販売で300セット以上、「ルカ」の販売の時点で500セットの予約をいただくことができたのです。各巻3000册の出版に対して、確実に500セット売れる見込みをつけることができたのは本当に心強い限りでした。
第11話で書いたように第2巻目の「マルコ」出版の際には薄氷を踏むような経験をしたのでしたが、その「マルコ」は順調な滑り出しで売れていました。そしてこの「マルコ」の出版に合わせるように関連本が2冊出版されました。1冊はキリスト新聞社から出版された「ふるさとのイエス」。もう1冊が女子パウロ会から出版された「父さんの宝物」です。「ふるさとのイエス」は、山浦さんの聖書翻訳の仕事がとてもわかりやく書かれており、これまでの聖書からはどうしても理解できなかったことがストンと腹に落ち「目からうろこが落ちました」と何人もの読者から感動の声をいただいた名著です。この本の出版はケセン語訳聖書への理解を助け、販売促進に大いに役に立ちました。 また「父さんの宝物」は1987年、女子パウロ会から初版が出版され、1万数千部も既に売れたベストセラーです。絶版になっていたこの本を、ケセン語訳聖書出版を機に女子パウロ会が再版したのです。ケセン語訳聖書の訳者である山浦玄嗣さんのバックボーンとなる少年期から青年期の話、そして結婚して8人の子どもたちと織りなす家族生活の様子が生き生きと書かれており、ケセン語訳聖書を出版しようとするその心情を理解するのにこれほど適した本はないのです。
この2冊の本により、ケセン語訳聖書への読者の理解はよりいっそう深まり、山浦さんの地道な講演活動とあいまって、ケセン語訳聖書は次第に口コミで売れ始めるようになってきました。(続く)
| 固定リンク


コメント